HHD’s blog

線路のある風景


縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす糸は いつか誰かの
傷をかばうかもしれない

縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合せと呼びます

 人と人との出逢いはほんとうに不思議なものだと思うことがある。特に人生を共に生きるパートナーとの出逢いはまさに奇跡だと私は思っている。
 私は結婚して今年で27年になる。色々なことがあった日々だった。私と妻しか知らない、絶対に第三者に言うことが出来ない辛い出来事もあった。私が透析を導入したのは、息子がまだ小学校に入学して間もない頃だった。その当時の私は、息子を一人前になるまでサポートしてやれるのか不安に思ったこともあったのは正直なところ事実である。けれども子供の成長は速く、子育ての日々は今となっては懐かしい。そして過ぎ去ってしまった歳月は楽しかったことや苦しかったことを含めて愛おしいものである。あの時、幼かった息子は今は東京で小学校の教員をしている。
 これから先の日々は妻との二人だけの生活となる。こんなおだやかな日々がいつまで続くのかはわからないが、逢うべき糸に出逢えた私は、仕合せだと素直に感じている。