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踏み倒されたら 踏みにじられたら
答えはそこ止まりだろうか
光へ翔び去る翼の羽音を 地べたで聞きながら
望みの糸は切れても 救いの糸は切れない
泣き慣れた者は強かろう 敗者復活戦
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去年の暮、夜の11時前に大学病院から電話があった。今回、腎臓の移植手術を行うのだが私は候補者順位が4位になっているとのことだった。今のところ候補順位1位と2位の人は移植を受ける意思表示をしているので、私が今回の移植手術を受けることが出来る可能性は低いが受ける意思はあるかどうかの意思確認をされた。私はもちろん「受けます」と答えた。臓器移植希望登録をして18年、移植希望病院から初めての電話連絡だった。結果的には移植手術を受けることはできなかったが、わずかに希望の灯りが見えた気がした。
日本では臓器移植のドナーになってくれる人が少ない。さらに今年に入ってコロナの感染者数が猛烈な勢いで増加しているので、一般医療にも制約が出ている状況である。そのような点からも腎臓移植は緊急性においてはどうしても後回しになってしまうのだろう。厳しい状況下にあるが、今は耐えて日々の辛い透析ライフを続けていくしか道はない。
今回は私の望みがかなうことはなかったが、救いの糸は切れていない。辛くて苦しい透析だが「敗者復活戦」に臨むためにも続けて行かなければならない。私は命の続く限り、「敗者復活戦」に挑戦したいと思っている。