HHD’s blog

線路のある風景

荒野より

 辛い施設透析の苦痛から救ってくれたのは中島みゆきの曲だった。施設での透析中に見た「荒野より」のミュージックビデオの映像に私は引き込まれてしまった。映像の冒頭で母親から息子に「お父さんが死んじゃった」との電話が入った。衝撃の導入から過去の父親と幼かった頃の息子の回想の映像が流れ、最後は息子と母が古い写真館を訪れて、亡くなった父親の写真と「3人」の記念写真を撮ると言った内容だった。着物姿の中島みゆきが随所に登場し、良質な短編映画をみているような気分になった。私は涙があふれてきて止まらなくなってしまった。
 
 私が死んだら妻と息子も私の写真と一緒に「3人」で記念写真を撮ってくれるのだろうか。


望みは何かときかれたら 君がこの星に居てくれることだ
力は何かときかれたら 君を想えば立ち直れることだ

荒野より君に告ぐ 僕のために立ち停まるな
荒野より君を呼ぶ 後悔など何もない

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(透析施設 イメージ)