HHD’s blog

線路のある風景

風の笛

 人はだれしも自分の気持ちをすべて言葉に吐き出すことは出来ない。子供の頃は何を言っても許されても、大人になるとどうしても言葉を選んでしまう。ほんとうに言いたいことが言えない。この生きづらさを真正面から受け止めてくれた曲が中島みゆきの「風の笛」だった。


ええかげんにせえよ たいがいにせえよ
目一杯だったお前が 気にかかる
言いたいことを言えば傷つく 大切な総てが傷つく
だから黙る だから耐える それを誰もが知らない
ならば
言葉に出せない思いのために お前に渡そう風の笛
言葉に出せない思いの代りに ささやかに吹け風の笛

 施設透析は辛い。「ええかげんにせえよ」「たいがいにせえよ」と叫びたくなることは何度もある。けれども周りの人たちの迷惑になるので声を上げることはできない。そんな時はこの曲を聴いて心を鎮めるようにしている。
 ライブ映像で曲の最後に中島みゆきが吹いた笛の音と彼女の表情が私の心にしみた。表現者としての中島みゆきの魅力を改めて感じることができたライブ映像だった。

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