HHD’s blog

線路のある風景

唇をかみしめて

 中島みゆきの歌声に勇気をもらって施設での辛い透析を何とかやり過ごしているが、私の精神状態もそろそろ限界になりつつある。去年の12月に臓器移植ネットワークの移植希望病院から、移植手術の順位が4位になっているとの連絡があった。1位と2位の人が移植手術を希望しているのでこの時は移植手術を受けることはできなかった。あれから早くも4ケ月が過ぎた。コロナ禍でただでさえ少ない移植手術がさらに減っている状況である。苦しい施設での透析から解放される日が本当に来てくれるのだろうか。私の力ではどうしようもないのはわかっている。あとはもう風に任せるしかすべはないのだろう。


選ぶも 選ばれんも 風に任したんよ
人がおるんヨネー 人が そこにおるんヨネー
心が寒すぎて
旅にも 出れなんだ
アンタは行きんさい 遠くへ行きんさい
何もなかったんじゃけん
人が呼びよるネー 人が呼びよるネー
行くんもとどまるも それぞれの道なんヨ
人が生きとるネー 人がそこで生きとるネー
人がおるんよネー 人がそこにおるんヨネー

 今、私の心を一番いやしてくれるのがこの曲である。みゆきさんの曲とばかり思っていたが、吉田拓郎の作詞作曲だった。ライブ映像でのみゆきさんの歌声と最後にみせたうらめしい表情は、広島弁のこの曲の魅力を最大限に引きだしているように思う。私も「唇をかみしめて」もう少し頑張ってみようと自分に言いきかせている。