HHD’s blog

線路のある風景

家に帰ろう

 昨日、NHKで配偶者からの腎臓移植をテーマにした番組を偶然に見た。一昔前までは親子や近親者間などの血縁関係にある人からの臓器提供が多かったが、免疫抑制剤の進歩により今は配偶者間での移植のほうが多いのが実状となっている。番組では夫婦の心の葛藤などにもふれており、考えさせられる番組内容だった。
 私の妻も以前から私に腎臓を提供しても良いと言ってくれている。ただ私の中ではどうしても生きている人間から臓器を取り出してもらうことに抵抗がある。しかし昨日の番組から「家族」とは?「夫婦」とは?について違った角度から考えてみる良い機会となった。残された人生を一人で生きていくのではなく、「家族」や「夫婦」といったくくりで考えてみることの大切さについて気づかせてもらった。

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冷蔵庫の中で 凍りかけた愛を
温めなおしたいのに
見る夢が違う 着る服が違う
いちどは信じ合えたふたりなら
心帰る場所はひとつ
いつもの My sweet sweet home

 竹内まりやの「家に帰ろう」の歌詞が私の頭に浮かんだ。今は空気のような存在になっている妻だが、離れて暮らしている息子も含めて夫婦や家族について改めて考えてみようと思った。