HHD’s blog

線路のある風景

2019-01-01から1年間の記事一覧

旧国名の付く駅を訪ねる旅(甲斐大泉駅)

甲斐大泉駅 「塩尻ー篠ノ井ー小諸ー小淵沢ー塩尻」、私が勝手に「信州環状線」と呼んでいるルートを旅した。同行者は会社の同僚のN君。「青春18きっぷ」を使ったハードな旅だった。小海線は小諸から入ったのか小淵沢から入ったのか記憶がない。夏休み真っ盛…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(播磨下里駅)

播磨下里駅 同じ会社に勤める同僚のN君と訪れた。加古川から加古川線で粟生まで行き、北条線に乗り換えた。2両編成の気動車に揺られて着いた鄙びた無人駅だった。 N君は鉄道ファンとまではいかなかったが、興味はあったようで、2人でよく列車に乗った。…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(美作土居駅)

美作土居駅 春というよりも初夏の気候となった休日に出かけたのがこの駅への旅であった。姫路駅で姫新線の列車に乗り換え、上月駅でおりて歩き始めた。途中、兵庫県(播磨)と岡山県(美作)の県境を越えた。少し汗ばむ陽気だった。私は道路わきの草むらに座…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(武蔵五日市駅)

武蔵五日市駅 「武蔵」を冠する駅はいくつかあるが、私はこの武蔵五日市駅を選んだ。五日市線に乗ったことがないのと、終着駅である点に魅力を感じたからであった。しかしオールロングシートの通勤電車タイプの車両しか走らないこの路線は、魅力に乏しく、最…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(備前福河駅)

備前福河駅 この年の冬はひときわ寒かった。私は春の気配を少しでも感じたくて、3月に入ってから何度も旅にでた。一番初めに訪れたのがこの備前福河駅だった。播州赤穂駅で電車をおりて歩き始めた。ときおり薄日が射したが、肌にふれる風は冷たく、春の訪れ…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(陸奥沢辺駅)

陸奥沢辺駅 五能線は一度は乗ってみたいと思っていた路線だった。この日初めて乗ったが、車窓に広がる日本海は、山陰線からみる日本海の景色とは微妙に違う荒涼としたものであった。北国に自分が来ていることを実感させてくれる、そんな路線であった。 (陸…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(大隅横川駅→薩摩永野駅)

大隅横川駅→薩摩永野駅 この旅では肥薩線の大隅横川駅から宮之城線の薩摩永野駅までを歩いた。大阪から大隅横川駅までどういったルートで行ったのか記憶にない。そして大隅横川駅から薩摩永野駅までの道のりは結構長かったが、沿線の景色や天候などほとんど…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(伊賀上野駅)

伊賀上野駅 晩秋の休日、時計の針は午後を過ぎていたが、急に列車に乗りたくなって出かけた。奈良駅で亀山行のディーゼルカーに乗り換えるとにわかに旅情がかきたてられてきた。夕暮れ迫る伊賀上野駅から隣の佐那具駅まで歩いた。晩秋の日はまたたくまに暮れ…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(美濃神海駅)

美濃神海駅 大学を卒業して就職した信用金庫は、当時は週休二日ではなく、土曜日も半日であるが営業していた。しかし試用期間の3ケ月が過ぎると、月に1日、平日に休暇がもらえた。私は初めての平日の休暇を岐阜県の樽見線への旅に使った。前年の大学生活最後…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(丹後神崎駅)

丹後神崎駅 この年は3月も中旬を過ぎたのにいつまでも寒い日が続いていた。この旅は京都駅から山陰線の急行列車に乗ってスタートした。宮津線の東雲駅でおりて、目的地である次の丹後神崎駅を目指して歩き始めた。当時、NHKで「新夢千代日記」が放送され…

旧国名の付く駅を訪ねる旅(遠江二俣駅)

遠江二俣駅 浜松駅でうなぎ弁当を買って、掛川駅から二俣線に乗った。浜名湖が見える区間はなく、車窓は平凡な景色の連続であった。一つ手前の上野部駅から歩いたが、冬枯れの荒涼とした景色しか覚えていない。けれども天竜川を眺めながら食べたうなぎ弁当は…