HHD’s blog

線路のある風景

ファイト!

 中島みゆきの「ファイト!」はファンになる前から知っていたが、テレビのCMで流れていたサビの部分だけだった。中島みゆきのファンになってから曲を全部聴いておどろいた。まったく想像もしていない歌詞からこの曲は始まっていた。


あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている
ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる
悔しさを握りしめすぎた こぶしの中 爪が突き刺さる

関西弁の女の子の学歴差別の手紙に始まって、後半は地方の閉鎖的な村社会の不条理を歌詞にしていた。


薄情もんが田舎の町に あと足で砂ばかけるって言われてさ
出てくならおまえの身内も住めんようにしちゃるて言われてさ
うっかり燃やしたことにしてやっぱり燃やせんかったこの切符
あんたに送るけん持っとってよ 滲んだ文字 東京ゆき

 最初、私はこの曲をCDで聴いた。インパクトは大きかった。その後、「歌旅」のDVDの映像をみた。CDをはるかに超える圧倒的な迫力が伝わってきた。中島みゆき表現者としての魅力を十分に味わうことができた。コンサートツアーはコロナ禍で中止になってしまったが一度でいいのでみゆきさんのコンサートを生で見てみたい。